開けてびっくり!福袋の世界
●正月商戦の要、「福袋」●
街にクリスマスイルミネーションが輝き、年の瀬が迫るころ、ファッション雑誌やタウン誌の特集に主要デパートやブランドの福袋情報が登場します。夏のバーゲンや球団の優勝セールに福袋が並ぶことがありますが、新年の季語に定められている通り、福袋の季節といえばやはり正月。有名デパートの福袋売り場に群がる人々の映像がニュースで流れると、お正月だなあと感じる人も多いのではないでしょうか。年の初めの運試し、といわれている福袋ですが、近年は一部の電器店や地方の百貨店などで、前年内のフライング販売も増えてきた模様。一方、年が明けてからは、大体の店が松の内に正月用福袋の売り出し期間を設けています。ただし、期限内でも商品がなくなり次第終了なので、早めに入手するに越したことはないでしょう。●福袋ってお得なの?●
福袋をあまり買わない人の中には、「中身がわからないものにお金を使うなんて」「どうせ売れ残りが入っているんだろう」と思う方も多いでしょう。実は、福袋がお店にとって単なる在庫整理の手段であったのは昔の話。バブル期から、福袋の意義は話題性や売り場の活性化が主流となり、現在ではお店側に利益がない場合がほとんど。メーカーが最初から福袋用に中身を決めていることも多くなかには福袋の中身用の限定商品もあるとか。知名度の高い店などは、評判を保つために中身に凝る傾向があります。ということは、上手に選べば、福袋は金銭的には損をしないということ。せっかく日本独特の文化である福袋、楽しまないのはもったいないですよ。●福袋の起源●
福袋の起源は様々な説があります。現在の松坂屋が明治44年に始めたという説、現在の松屋が明治41年の正月に始めたという説、江戸時代(元号不明)に大丸が始めたという説、仙台の永楽園というお茶屋が茶箱にさまざまな商品を入れて販売したという説などがありますが、どれが本当の起源と呼ぶにふさわしいかは未だにわかっていないようです。●欲しいのは「お得感」か「ドキドキ感」か?
福袋の魅力とは何でしょう?中身の商品を定価より安い値段で買えることでしょうか、それとも開けてみるまで中身がわからないスリルでしょうか。前者を重視する人は慎重派でしっかり者、後者は冒険派で楽観的と占うわけではありませんが、福袋を買う人々は大きく分けてこの2つのタイプからなるようです。ここ10年は不況のせいかお得派が増え、お店もそれに合わせホームページで福袋の中身を公開したり、中身が外側からも見えるように売るなど工夫がされてきました。しかし、事前情報を手にしていない状態で、実際に持ったりさわったりして一番良さそうなものを選び、封をあける瞬間のことを思いつつワクワクしながら家に持ち帰る楽しみもまた格別。自分がどちらのタイプなのかを見極め、福袋を楽しめるといいですね。